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回遊動線は必ず必要か
2025.06.01
皆様こんにちは。はしもとです。
間取り、悩みますよね。
僕らも、お客様のご要望、予算、土地の条件など、いろいろなことを加味して、
まるで正解のないパズルを組み立てるがごとく作っています。
さて、そんな間取りですが、インスタを中心に「回遊動線」というものをよく見かけます。
所謂、行き止まりが無くてぐるぐる回れるというやつですね。
今回のブログは最近流行りの回遊動線に真っ向からぶつかっていく投稿になります。
さて、行き止まりがないというのは、言葉で聞くと家事がしやすそうだし、楽しそうだし、デメリットが無いように感じますが、どうでしょうか?
回遊動線のデメリットをまとめてみました。
〇扉が多い
基本的に部屋と部屋は扉で区切りたいものです。
回遊させるということは、2~3畳程度の水回りの部屋やWICに扉を2~3個つけるということです。
扉になる箇所は人の動線になるので、物を置いたりできません。
それから、便利よくしたいので引き戸が人気ですが、壁が減ります。
壁が減ると、構造的に不利になるので、耐震3を取りづらくなります。
あと、扉も安くはないので建築費用は上がりがちです。
〇きれいな壁が残らない
引き戸があり、引きしろのへっこみが小空間に多くなる、どうしてもごちゃついて見えます。
空間を綺麗に見せようと思うと、きれいな壁や天井の力を借りないといけません。
〇収納が減る
扉が多いにも少し書いていますが、物がおけるスペースが圧倒的に減ります。
行き止まりであればものが置けますが扉があると、そこは動線にしかなりません。
WIC3畳と書かれていても、動線があまりに多すぎると、結果的に使いにくい収納、物があまりしまえない収納、になってしまいます。
今回お伝えしたいのは、こんなデメリットがあるから回遊はやるべきではない!ということではなく、
結果的に回遊になる、回遊はないけど使いやすい、というぐらいのモチベーションでいいんじゃないかなと思っています。
回遊をやめることで、
綺麗な壁がたくさん残って、いい照明計画ができる
間取りが自由になって、リビングいい景色がみられるかもしれない
収納が増える
建築費も安く済むかもしれない
というメリットもあります。
その人にとって使いにくい間取りはよくないが、固執せずもっと広い視野を持って家を作ってもいいんじゃないかなと、考えている今日この頃です。
それでは今日はこの辺で。はしもとでした。
(今回は写真なし!)