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天井高について

2025.05.16

みなさまこんにちは。はしもとです。

みなさまは天井高について考えたことありますか?

 

今日は少しニッチな、天井についての話をしようと思います。

久々の建築コラムですね。

 

日本のほとんどの住宅は天井高が2400mmで設定されていることが多いと思います。

なぜ2.4mなのか、これは鶏が先か卵が先かというような感じで、答えが無いようです。

日本人の感覚として、これよりも高い家は豪華で、低い家は貧相というような刷り込みがされているように思います。

芸人のふかわりょうの有名なネタにも「お前んちの天井、低くない?」というものがあるように、

なんとなく天井が低いということについてマイナスイメージを持っている人が多いです。

個人的にふかわりょう、めっちゃ好きなんですけどね・・。

 

さて、この天井高の件、実際のところどうなのでしょうか?

 

個人的には天井高の低い家、アリですね。大アリです。

実際自分の家はすべて2.2mで設計しています。

来ていただいた方ならお分かりかと思いますが、狭さ、窮屈さは感じないと思います。

天井高が低いことによるメリットをいくつか紹介しようと思います。

 

①縦横比がすっきりする

例えばLDK16畳~20畳の空間や、玄関、洗面脱衣室の2~3畳程度の空間など、一般的なサイズって決まっています。

そのサイズ感の中で天井高が低くなると、縦横比がきれいになります。

LDKならまだしも、洗面脱衣室などのそれほど広くない空間に対して天井高が2.6mとかあると、

非常に間延びした印象になります。

これは外観も同じで、天井を高くしようと思ったら建物自体の高さ設定を多少なりとも高くしないと

いけないケースがほとんどです。

そうなると、28坪~35坪くらいのよくあるサイズだと、なんだか縦が伸びた印象になってしまいます。

おでこが長いというか、なんというか。

逆に、天井高をなるべく低くして、建物の高さ設定も低くしたお家は、なんとなくまとまりのあるプロポーションがきれいなお家になります。

 

②温める気積が減る(天井断熱の場合)

コウヨウは松尾式全館空調が多い関係上、屋根断熱基礎内断熱が多いですが、

もし天井断熱の場合は、天井が下がってきた分、温める気積が減るため、光熱費の削減につながります。

 

③ハイドアがある

おすすめはやはりハイドア。

コウヨウだとハイブリッジさんを使うことが今は多いですが、

天井高が2.6mとかになると、ハイドアの設定がない、もしくはオーダーになって高価になると思います。

1枚だけならまだしも、家中をオーダーのハイドアにするのはそれなりにお金がかかってしまいます。

 

④手が届く

手が届くので、照明のメンテナンスがしやすいです。

 

まあいろいろ書きましたが、ぶっちゃけ縦横比の話がしたくてこのブログを書いています。

そら、60坪とか80坪の大きなお家であれば天井高を高くして、建物の高さを上げても、

大きく見えるかもしれませんが、一般的なサイズではそうはいきません。

 

うまく設計すれば低い天井もいいですよ。

低いところがあり、一部高いところも用意する。

そのギャップに人間は「高さ」を感じるのではないでしょうか?

 

それでは今日はこの辺で。はしもとでした。

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