見上げるだけでなく、見下ろすことも演出 -自由学園 明日館 Part4-

見上げるだけでなく、見下ろすことも演出 -自由学園 明日館 Part4-

こんにちは。KOYO ARCHITECTS 森井です。

書く事がある事は、なんてありがたい事だ、とひしひしと感じております。

 

 

色々書いてきました自由学園も、一旦今回で書き収めます。

自由学園は、実際に使われていた食堂でお茶を楽しめる事ができるので

コーヒーを頂くことに。

池袋からちょっと歩いただけで、こんなにゆったりと贅沢な時間が過ごせられるのは、本当に幸せなひと時。

予定が無ければ、ゆっくりと読書でもしたい、そんな気持ちでいました。

なんで、こんなに居心地が良いのだろう。

そこでしっかりと周りを見渡してみると、どうやら目線に行き止まりを感じないのが

更に心地よさを感じさせていることに気が付きました。

 

見上げると吹抜の窓からは青空を感じられ、なるほど、思ったのと同じく

丁度、目の前に南側の庭に目線が通るドアがあり、

なるほど、見下ろした先にも空間の広がりを感じる事が出来たから、より心地よさを感じられるのだ、と得心しました。

ざっと断面図をスケッチしたのですが、自分の座った席からみると、こんな感じかな、と。

ここでも暗闇の先に明るい空間を覗く事ができ、このような表現も出来るのだと、新たな学びを得られる事が出来ました。

 

4回に渡って書かせて頂きましたが、

今回は1時間ぐらいの滞在でも、多くの学びを得られる事が出来ました。

眼を養い、手を練る。

自分の未熟さを感じながら、まだまだ成長できると伸びしろも感じられる貴重な1時間でした。

次はどんな発見が出来るか、とても楽しみです。