明るさとリズム -自由学園 明日館 Part2-

明るさとリズム -自由学園 明日館 Part2-

こんにちは。KOYO ARCHITECTS 森井です。順調に更新しております。

 

という事で、F.L.ライトの明日館に行きました、というお話の続きです。

 

この教室がなんとも言えない美しさがある、ということを申しましたが

100年前の設計なのに、現在でも昼間に照明が必要ない明るさが確保されております。

直接的に光が差し込む訳でないのに、必要な明るさを感じる事が出来るのは、非常に素晴らしい設計だと思います。

写真で言うと、左が南、右が北なのですが

その北側に菱形の窓があります。

丁度この菱形の窓から、緑が見えるのと、

このデザインがまた美しいのはなんだろうと、考え実際に寸法を測ったりなどしたのですが

 

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左右のちょっとした縦のラインが入るだけで、

この菱形の窓の中に、いくつも白銀比と言われる1:√2を感じる事ができるのです。

この白銀比は、法隆寺や銀閣寺などの日本の伝統的な建物などに使われており

様々な数寄屋建築でも感じる事ができます。

このリズムが、ちょっとした窓にも使われている事で、

なんとなくの美しく心地よい空間を演出しているのだと、読み解く事ができます。