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[ 迷える悩み その1 〜家を建てるより、賃貸の方が気楽?〜 ]


ぴゅん太 「さてさて、始まりました。【住まいのなんでも駆け込み寺】
このコンテンツは、皆様の素朴な住まいの悩みから、結構重大な悩みまで幅広く答えていこうというものです。 お届けするのは、私、小坊主のぴゅん太です。では、早速。記念すべき第一回目の質問は?

家を建てるより、賃貸の方が気楽ですが、何か?
20代後半 男性

ぴゅん太 「まぁ、初めから質問なんてないわけなので、とりあえず、私からのよくある質問を(笑


今、賃貸で暮らしていらっしゃる方の大半は「賃貸の方が気楽」って考えていらっしゃるのでは?

確かにそうです。家を買うなんて、すごく勇気の要る事です。大きい買物ですからね。
欲しいなぁと思っても「やっぱり、もうちょっとお金を貯めてから…」なんて腰が引ける人も多いと思います。


<賃貸の一番大きなメリット>は「大きな借金をしなくて良い」という事。 何しろ、家を買う場合、よほどの資産家で無い限り、住宅ローンを抱える事になるんですからね。借金をしたくないという日本人気質が、更に賃貸の方が気楽だ、と感じるのかもしれません。


さて、素朴な疑問。本当に「賃貸は気楽」なのでしょうか?


賃貸が気楽だと思えるポイントは「とりあえず大きな借金をしなくて良いから」
こう考える理由は、色々あると思います。
「今の収入を考えると、払っていけるか心配だ。」「資金の余力も無くなる。」「他のローンを払っているのに、家なんてもっての他だ」 「遊ぶお金が無くなる」「子育てするお金で精いっぱいだ」などなど…


これらには「目先の事に対する不安」がいっぱいですよね。


んじゃ、目先の安心感を優先したら、どうなるのでしょうか?

ただ単に「家が建てられなくて、一生賃貸暮らしでしょ?」とお考えなのかも知れませんが、 さて、実際はどうなるのでしょうか。

まず、このデータを見て下さい。


日本人の平均余命です。人生において住まいは不可欠なもの。
よって、「平均余命」は言い換えると「住まいの必要年数」と言えます。

例えば、34歳の夫婦が共に平均余命を全うする場合、女性の平均余命の方が長いので

「52年間、住まいが必要」

となります。


月々の家賃を、65000円と考えると、
52年間で、40,560,000円


この金額は、気楽ですか?まぁ「目先の気楽さ」をこの金額で買ったようなものでしょうか。
※厳密に計算すると、引越費用・家賃上昇・敷金・礼金などが更に必要になります。


後、これだけではありません。もっと重要な問題があります。
お金では解決できない問題。

それは「いつまでも賃貸マンションには入れるとは限らない」という事です。


もし、あなたがマンションのオーナーだったとしましょう。

オーナーは、マンションを建築した費用を毎月銀行に払わなければなりません。よって、毎月必ず家賃を入れてくれないと非常に困ります。 でないと、あなたの給料から建築費用を支払わなければならなくなります。

さて、安定したマンション経営の為に、「30代の収入がしっかりした人」と、「年金生活者の細々とした収入の人」。どっちの人を入居させますか?


もうおわかりでしょう。年金生活に入ると「賃貸マンションすら入居が厳しい」のです。


そうなったら、どうします?お子様がいらっしゃるのなら、面倒を見てもらうのも良いでしょう。しかし少子化社会で、そう簡単に話が進むとも思えません。
もしお子様の所にお世話になろうとする場合、子供一人に親二人が入ったら???
相手方の両親も考えると、子供二人に親が四人同居する事になるんですよ?!スムーズに進む訳はありません。


では、行き着く所は???


考えられるのは「老人ホーム」「ケアハウス」のような養護施設
これも問題があって、低価格の養護施設は、現時点でいっぱいです。
基本的に「早く出て行け」状態です。まぁ、すごい高価な所は別かもしれませんが。

政策も「自宅で介護を受けましょう」という流れになっており、デイケアサービスが増えてきております。 つまり、国は施設を作ってまで、面倒を見る気はさらさらないって事です。


「賃貸は気楽?」という話だったと思いますが、この状況って、気楽ですか?




気楽っていう以前に、こんな人生、楽しいですか?




ちょっと思い出したのは、小さい頃に読んだ「アリとキリギリス」のお話。


有名なイソップ物語ですが、冬に凍えて餓死しそうなキリギリスに対して「親切なアリはキリギリスに食べ物をわけてあげました」という一文は日本にしかありません。
世界の大半の国では「アリさんは餓死したキリギリスを食べた」となっています。


欧米化が進んだ現代日本では、どっちになるんでしょうね。


何が「本当の気楽さ」かというのは、人それぞれのライフスタイルによって違います。
ただ、「安易に住まいの事を考えて欲しくない」というのが、私の想いです。


まずは考える事から。住まいに関する知恵なら幾らでも貸しますから。


よしりん和尚の一言
和尚 いかがでしたか?第一回目は?
ほとんど、ぴゅん太に言われましたが、少し補足を。


<年金生活者の賃貸暮らし>
賃貸暮らしをし続けてた人が年金生活になったら、その人が他の物件に入居できる可能性は極めて低いでしょう。
主に、収入の問題もありますが、「オーナーと年金生活者の意識の違い」も考えられます。


収入に限界のある年金生活者は、とにかく「家賃が安い」所を探します。


では、「家賃の安い」物件とは?それは「老朽化が進んだ物件」です。
すると「行き場の無い年金生活者」が「古い物件」に入居する事になります。「行き場の無い者が、古い建物に入る」場合、次に問題になるのは 「老朽化で建物自体が危なくなる」という事です。
オーナーは、古い建物を放置しておくと危険ですので、取り壊したいのですが、「行き場の無い年金生活者」がぽつりぽつりと居る為に、追い出す事ができませんので、建物を壊す事すらできません。 「オーナーの将来的な計画」が、年金生活者の入居を避ける要因の一つと言えるでしょう。


まぁ、どちらにしても、その建物すら出て行かなければならなくなるのです。

そう考えると、年金生活に入った時の賃貸暮らしの限界は「70歳初頭」と言えるでしょう。
その後の受け皿があれば良いのですが、高齢化でどこの施設もいっぱいなのが現実です。


<かたつむりも悪くない>
「賃貸か持ち家か」を考える場合、【殻を背負って動く「かたつむり」】【なにも持たない「なめくじ」】を選ぶかの違いかと存じます。
なめくじは何も持たないので、いつも楽そうです。カタツムリは殻を背負っているので、重そうです。

けど、いざという時に身を守れるのが「かたつむり」なんです。かたつむりも悪いものじゃありませんよ。



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